前回の続きです。→ アトピー持ちの私が麻疹になった時の症状 前半
割と大きめの総合病院へ行ったものの、ろくに診察もしてもらえず、家でふて寝。
というか、すでに熱は40°を超えていたので、倒れるように寝てました。
最初の方は、高熱すぎてか、しんどくて寝れず・・・。
ただただ布団の中で
「う~、う~~」
唸るだけ。
元々の主治医からは
『しっかり栄養と水分をとるように!』
と言われてたので、母が魚とかささ身肉とかを柔らかく料理、細かくして食べやすくしてくれ、寝たきりの私に本当に毎回1時間近くかけて根気よく食べさせてくれてました。
(うどんとかは食べやすいけど、栄養は少ないので、できるだけ肉や魚も食べるように!と言われてたのです。)
解熱剤を飲んでたからか、なんなのか、高熱でうなされてても食事はとれてたのです。
水分もストローで飲ませてくれてました。
今思えば、本当にありがたい事です。
それなのに、1日、2日経っても熱は全く下がらず、それどころか解熱剤を飲んでても
体温計を脇に挟んで30秒もしないうちに、熱は39°に。
恐ろしくて、そのまま熱を測るのは止めてしまいました。
そんな時母が大騒ぎしてたのが、どうやら私、全くトイレに行ってなかったのです。
麻疹で生まれて初めて真剣に死を覚悟したのです。
そんな時、本当に36年生きてきて(当時)初めて死というものを覚悟したのです。
おしっこを一日1回するかしないかだったので、病院へ(元々の小さい診療所)行くことにしてたのです。
それなのに布団から起き上がることができなくなってたのです。
「起きなければ!」
「病院いかなあかんやん!!」
心の中で思ってるのに全く身体が動かない。
「このまま死ぬんや・・・」
今まであまり窮地に落とされたことがなかったっていうのもあるけど、『麻疹ごときで!』
ってあきれられるかもしれないけれど、この時本当に思ったのです。
高熱でわけがわからなくなってたのか、高熱が出る前に麻疹について調べてた時に
- 麻疹感染時はステロイドは服用してはいけない(重大な経過をたどる時がある)
- 麻疹に感染するとまれに脳炎になり、死に至ることが稀にある
という情報を見ていたからかもしれません。
麻疹感染時、ステロイドを服用してたし、麻疹感染してからあまりトイレに行ってないので、毒素が脳に回ってしまうかもしれない・・・。
しかも全く身体が動かない。
そのまま、私を呼ぶ母に
「大丈夫、大丈夫、病院いかんでも大丈夫」
と絞り出すように答えるのが精一杯だったのです。
『死ぬのかも』と思った時に頭によぎったのが、
「親に心配かけてはいけない!」
ってことだったのです。
今思えば、このまま死んだら、余計心配というか悲しませるのに、なんかそこまでは考えがいたってなかったのです。
とりあえずは、
「しんどいと思わせてはダメだ!」
と心の中で自分に言い聞かせていたのです。
そしてそのまま私の意識は2日間程なくなってしまうのです。
さらに続きます。
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